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一定の製品を生産している会社が生産の際に環境に与える悪影響を減少、排除しようとしているので、そうした製品を買うこと。
【行動例】
○プラスチック包装をやめて紙の包装にしたり、リサイクル素材が使われていたりする企業の製品を買うこと。
?D複合
上記の行動形式の二つ以上の組み合わせもの。
【行動例】
○生産方法の改善を呼び掛ける手紙、国際問題解決のための不買運動とロビー活動の組み合わせ。
この行動の内容は、1995年よりNAAEE(北米環境教育協会)が全米の環境教育研究者や実践者と共に、プロジェクトとして進めている「全米における環境教育の標準づくり」の素案にも明記されており、ある程度全米の環境教育を進めるものの一致した見解であることが伺える。
また、こうした行動は、大人になってからというわけではなく、年齢やレベル、努力、時間、支援、さらに質的に異なるトレーニングのニーズに応じて、行動へと導くことが要求される。さらに、このことについて、William.F.Hammondは行動を以下のような段階に分けて実践していくよう述べている。
■環境行動における3段階(Hammond.1996)
〔レベル1〕
この段階の行動種類は、プロジェクトの計画、開発実施をして、特定の成果または個別的で直接的な結果を通常比較的短い期間に生み出すタイプのものである。
例えば典型的な例として、
○ネイチャー・トレイル(自然歩道)を作る。
○小川や空き地をきれいにする。
○ゴミをいっさい出さないランチの日を決める。
○アルミニウムのスクラップを集めて売り、そのお金で重要な生物生息地を買う。
○チョウチョがくる庭を造る。
○学校全体でエネルギー節約運動を進める。
○特定の揚所に野生生物の生息地を創造する。などである。
これは、先程述べた行動目標の生態学的管理(エコマネージメント)に属する行動である。
〔レベル2〕
このレベルの行動は、さらに追加のいくつかの技能が必要であり、継続的な、長期的、かつ前進的なプロセスのための計画作り・開発・実施するものである。
例えば、
○学校でのリサイクリングやエネルギー節約のプログラム。
○野生生物地域を管理維持すること。

 

 

 

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